本居宣長の死生観


本居宣長の死生観


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死生観とは、いかに生きるかを見つめることである。生とは何か?何を手放し、何を採るべきなのか?病める現代に生きる我々は、鍼灸師としてどのように生に向かい、死を捉えればよいのか?

日本国における死生観の変遷と、現状。死生観に深い影響を及ぼしたと思われる赤穂浪士、『養生訓』を始め様々な言葉を遺した貝原益軒、そして古代日本民族の心の有様に触れ、明らかにした本居宣長は、どのような生き様だったのか。彼らは何を基盤にして道を歩んでいったのか。それらを知ることで、現代に通じるもの、現代で失われつつあるもの、取り戻すべきものが浮き彫りになってくる。

我々は何を手放し、何を採るべきか、どこを見つめるべきなのか。文字の糟粕を乗り越えた先にあるもの、発声の源とは。禅を通じて得られるものとは。

生の現場をまっすぐに見つめていくなかからしか、死生の根本を見ることはできない。



目次



一、はじめに

二、死生は天命にあり

三、赤穂浪士始末

四、貝原益軒( 1630 年~ 1714 年)

   四-1 貝原益軒「理気一元論」

五、本居宣長(1730 ~ 1801)

   五-1 言葉の発生源へ

   五-2 あはれ

   五-3 本居宣長の葬制

六、言葉の出る位置

七、死は医療の外におかれていた

八、養生と何か

九、身体は個人のものか?

十、死を生者が取り戻す

十一、まとめ

十二、引用文献











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