靖国神社参拝




靖国神社参拝






 

 

靖国神社に参拝してきました。

大都会のどまんなかにあるんですね。

ちょっと驚きでした。

英霊が休まる鎮守の森というよりも、

英霊がともに生きつづけ生活している大都会の休憩所という印象でした。






ちょうど、朝の学校への登校時間帯だったのですが、ほとんどの小学生は通学路の一つとして境内をにぎやかに通っていくのですが、中には鳥居の前で一分間ほど最敬礼して黙祷していく小学生もいまして、をろっと引いてしまいました。ちょっと尊敬モードです。

こうやって、日本国民としての意識をしっかりと保持しながら生きてきた人々がいるのねと思うと、我が身を振り返って恥じ入るとともに、伝統を継承するということの重みとでもいうものが、ゆるやかに背骨の中を流れ落ちていく気がしました。






 

そう、靖国神社というと、私のような左翼ジャーナリズムに洗脳された人間は、それだけで国家主義的な右翼であるという印象をもつのですが、どっこい、普通のていねいな神社でありました。ほんとはもっと掃き清められているのかしらんねと思っていたのでしたが、そうでもなかった。意外に弛緩した感じでのんびりできました。






けれども平日にもかかわらず、観光バスを何台か連ねて、お年寄りが集団参拝に来ていました。

大東亜戦争の意義と、靖国神社の位置づけが明確にならない限り、このお年寄りたちが亡くなると、日本の礎であるこの靖国の英霊たちも粗末に扱われることになるのかもしれないと思うと、ぞっとする思いがしました。今生きる私たちの責任は非常に重いと思います。







 

靖国神社にならんで、遊就館という記念館がありました。一階は、明治維新以降の日本の戦いの歴史が遺品とともに展示してあります。二階には、英霊の言葉と称して、英霊として祭られている人々の遺書が、その履歴や写真とともに特別展示されていました。今年いっぱいだそうですが、これがすばらしかったです。彼らの言葉が現代日本においては隠されているのであるということが、いかに情けないことであるか、痛みを覚えるものでした。






私は日本人を誇りに思います。このような偉大な時代を生き抜き、その中でももっとも偉大な戦いを闘い抜いたその誠実さと勇気をたたえてやみません。

 

英霊の言葉は、靖国神社のホームページにも掲載されていますので、興味のある方は読んで見られるといいでしょう。






 

遊就館を出るとちょうど食事の時間だったのか、靖国神社に平和の象徴として放たれている真っ白の伝書鳩が、一斉に舞い降り、そして飛び立っていきました。あわてて撮った写真なのでちょっと角度がゆがんでいます。



この後、九段下から、皇太后様が亡くなられたということで記帳に行き、その帰りに、皇居のお堀で白鳥の親子を見つけたので記念に写真に治まってもらいました。

 

 

 





平和な日々という「奇跡」を積み重ねているこの日本のありがたさ。その国に生かされている私の生命を、さてどう使えばよいでしょうか。









2000年7月7日 金曜日



忠君愛国 比島観音