施術


繊維筋痛症の弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



62歳で心筋梗塞の発作をおこすも、服薬だけで順調に経過し、 73歳の発症時まで、小柄ながらも活動的にすごしてきた。 73歳のある特定できる朝に発症している。発症直後、気持ち悪くなり吐き、心筋梗塞かと思うぐらいの胸の痛みがあり、床を這うほどの状態になり、その後便秘になり体重が10日で2kg減っている。 これは、突然おこった強い気逆により胃気の上逆をおこし嘔吐し、もともとの弱りのあった心の部分に強い気滞をもたらし胸の痛みを発症させたと考えられます。 そして強い気逆気滞をおこしたあとは、急速な脾気の虚損をもたらし、体重が10日で2kg減り、便秘になり、腰や背中の痛みを発症させています。これは、急激におこった気逆気滞のため、器が一段と小さくなり、脾気を中心とした気虚を発症させ、気虚により背中や腰の痛みが発生し消え難い強い痛みになっていると考えられる。 このときの強い気逆は、12月の寒い時期であったこと。 突然起こったこと、現時点でも大椎に冷えなどを伴っていることなどから、 風邪ではなかったのかと考えられる。風邪の侵襲を肝気を使って追い出そうとしたため強い気の上逆が おこり、もともと、心筋梗塞などをおこす心気の低下ぎみの素体に負担をかけ、胸の強い痛みが 発症。そしてまた肝気は脾気に横逆したために、強い脾気の落ち込みとなっていったと考えられる。 入り込んだ風邪は内陥し脾虚も継続したため、身体の中を塊が日によって 動く感じを伴う全身の痛みの症状となっていったと思われる。 また、脾胃の器が小さくなったため、胃熱もあがりやすく、もともと弱い心に影響し心熱をもちがちになったため、口の中の違和感や味のなさ、腹部足の湿疹になっていると思われる。 ステロイドなどの内熱をとる薬や痛み止め、抗アレルギー剤のおかげで、 症状が軽減しているものの、脾気の弱さや風邪の問題が解決していないので、 痛みそのものは継続し、塊が身体の中を動く感じはとれていない。 また、年齢的に腎気が落ち、骨ももろくなる時期とあいまり、圧迫骨節から 背中が曲がるなどの症状もおこしている。長く続く脾虚をベースとする痺症のため 腎虚もより深くなっていると思われる。




弁証論治



弁証:痺症 (風邪、脾虚)

論治:疏風散寒
   益気補脾




治療指針



 風邪を払い、脾気をたて痛みの軽減を図る







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

施術











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