治療指針:生活提言


呼吸しづらい弁証論治
病因病理




病因病理



主訴である息がしづらい感じや倦怠感を感じるようになったのは26歳の頃からで、ご自身の思い当たるきっかけとしてはヨガで腹式呼吸を意識するようになったためとのことである。同時に腹満、ふらつき、目が疲れやすい、眠りに入りがたい、眠りが浅い、朝起きがたいなどの症状も感じるようになった。その後、息がしづらい感じや倦怠感は2年ほどピークが続いたが、脊椎矯正のマッサージを受けるようになって、徐々に楽になっていく。

これらの状況を考えると、肝気のバランスが崩れて、肝鬱がきつく出やすくなったのではないかと考える。つまり根としての肝陰が不足し、日常的な肝気の張りでも大きく枝葉が揺れるようになり、息がしづらい、ふらつき、睡眠の質の低下などの症状を呈し、肝陰の不足は経血の量が減るという症状として現れるようになったと考える。







呼吸法で息がしづらくなるという話はよく聞くものの、一時的なものが多い。それがこの患者さんの場合、ずっと現在まで続いていることを考えると、もともと肝気がバランスを崩す土台の弱さがあったと思われ、それが問診や切診からも窺える脾気の弱さではないかと考える。

そのため脊椎矯正のマッサージにより、肝気の枝葉は払われて肝鬱は軽減されたため、症状も軽くなってはいったものの、肝気の支えの部分の補いやその土台の脾気の養いがないために、完全に復調できずにいているものと考える。

また、妊娠を考えると、肝血の不足は、子宮を養うことの不足へとつながり、婦人科でのホルモン剤を使った治療によって生理が止まってしまったりするのも、不安定な肝気に負担をかけ、肝の蔵血作用が失調してしまい生理が止まってしまったのではないかと考えられる。




弁証論治



弁証:肝鬱、肝血虚、脾虚

論治:疏肝理気、補肝血、健脾
大椎周辺 狭い範囲で細絡あり







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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