治療指針:生活提言:治療経過


二人目不妊三年目の弁証論治
病因病理:弁証論治



病因病理



第一子を4年ほど前に出産、産後1年半から妊娠を希望するもいまだ妊娠が成立しない。

産後に疲れやすいことと、イライラしやすいことを感じ始め、とくに、生理が始まってからは、生理痛の軽減は感じるものの排卵期と生理前にイライラを強く感じる様になっている。このことにより、出産によって少し腎気が落ち疲れやすくなり、また腎気の支えがないため肝鬱も生じやすく、素体に負担がかかる排卵期や生理前にイライラしやすくなったのではないかと思われる。







仕事を復帰してからは、より肝鬱が強くなり生理前には頭痛がくわわっており、 最近では生理に親指大の塊が混じるなど、腎気がなかなか補われず、疲労などの回復が出来ないまま、長きにわたる肝鬱のため、下焦は瘀血も生じ始め、より妊娠しにくくなっているのではないかと思われる。

便通、睡眠などに出産前後での大きな変化はないので、基本的な素体としてはさほど虚損が進んでいるとは考えないが、出産によって腎気が多少落ちたことが補われずに継続してしまって、徐々に腎虚、肝鬱の状態が広がっているのではないかと思われる。

初診時の体表観察でも、三焦兪のぬけ、督脉の上仙から命門にかけての明瞭に冷えなど、腎気の弱さが明瞭であり、また上焦の気滞も大椎の熱感、肩上部の凝りなどで明瞭である(ご本人の目を見開き、しっかりとした意識をもった態度も肝気の張りを感じさせる)。また、肺兪身柱の発汗があり、いつごろからは判然としないが、風邪が内陥しているため、より上焦の気滞を強くし、下焦への負担となっていると思われる。




弁証論治



弁証 風邪の内陥 腎虚肝鬱

論治 疎風散寒  益気補腎 疏肝理気







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

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