治療指針:生活提言:治療経過


不妊尋常性乾癬の弁証論治
病因病理:弁証論治



病因病理



20代より皮膚の異常が発症。手のひら、頭皮、耳の中が症状の中心であり、 冬の乾燥で悪化、夏には納まるということを繰り返していた。手の症状はだんだんよくなり、 頭皮、耳の中の症状も薬の塗布でよくなっている。

また少し遅れた同時期にバセドー病も指摘を受けた。バセドー病は、とりたてて気になる強い症状があったわけではないが、 同僚が同じ病気にかかり、手の震えも病気の一症状だよと指摘されたことで病院受診、 長期にわたる服薬になっている。

手が震えることより、内風の可能性。また皮膚の湿疹痒みより内熱の可能性そして部位がは手のひら、耳のなか、頭皮(耳のまわり)といた場処であり、何件もの病院をかえても納まらなかったと言うことから、この皮膚症状が陰虚熱からおこったものではないかという可能性がうかがわれる。20代より、原因は判然としないものの、陰虚熱をおこしやすく内風、内熱の症状を発していたのではないかと考えられる。そして夜間尿が20代の若い頃からはじまっているので、この陰虚熱は腎虚を中心とし陰虚から発生しているのではないかと思われる。

バセドー病の服薬により、手の震えがおさまり、だんだん手の皮膚症状もよくなったのは、服薬により一定の内熱内風が納まった可能性がうかがわれる、しかしながら、陰虚熱の発生元である腎気を補うことがなかったので、症状は納まるものの不安定な状況で継続し、腎気そのものにも負担をかけ続けることになっていき、夜間尿は続いた。







半年前に家の建築、引っ越しがあり、血管がざわざわする感じと連動する強い疲労感に襲われる様になった。疲労感は数日続くこともあり、すうっと引いていくという状況が継続している。

家の建築や引っ越しによってストレスや疲労がきつかった可能性と、 体表観察(左合谷冷え陥凹、大椎盛り上がり、大杼発汗、身柱発汗)により風邪の内陥がうかがわれる。引っ越しによるストレスや疲労と、この時期におこった風邪の内陥によって大きく腎気の負担となったこと、風邪の内陥により気の上昇がおこりやすくなってしまった可能性がうかがわれ、このことにより陰虚熱が再びおこりやすくなり心熱が亢進し、疲労感と同時におこる血管のざわつきという症状につながったのではないかと思われる。

心兪、厥陰兪の大きな陥凹、胆兪陥凹、下腿胆経の筋張りは特徴的である。心気へのかなりの負担、そして心気の根となる肝腎の弱りが明瞭である。

脾胃の状態は、間食もほとんどないため、便通の状況もよく、ご本人の努力によって守られいるのではないかと思われるが、腎気のバックアップがないため、内湿はたまりやすい。

内湿がこの腎気の弱り、心熱が亢進しやすい状態に絡めば非常に問題が大きくなる可能性を感じさせる。




弁証論治



腎虚 心陰虚 風邪の内陥

疎風散寒 益気補腎 補益心気







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