上焦の強い鬱滞を疏通させる。上焦を支えるための腎気をたてる。
精神的なショックから、身体の上部に強く鬱滞がおこっているために 苦しく辛い症状となっています。また、入れ歯をいれることなどが、より鬱滞を強くさせてしまうために症状がきつくなってしまっています。
鍼治療では、身体の上部にたまっている鬱滞を取り除くことをまず第一と考え治療していきます。また、身体の上部を支えるためには、身体の土台の力もとても大切です。
身体はしっかりと支えることの出来る土台があって初めて、暢びやかに過ごすことができるのです。いまは、強い症状のため身体の上部に注目が行きがちですが、急性症状がとれたのちには、しっかりと土台作りをしておかないと、再度同じ症状を起こすことになりますし、次に同じ症状をおこしたときには、加齢による土台の消耗も加わりますので、もっと治りがたいものとなってしまいます。
1診から5診(初めは週に2回、4診目以降は週に1回の鍼灸治療)
1)大椎三角温灸、次りょう温灸+ミニ灸、後頭部散鍼、肝兪胆兪中枢(10)、(左胃兪、左右腎兪)(鍼+10+ミニ灸)。
2)膻中(10)ー気海(15)、足三里(+ミニ灸)
2診
一診後、目の奥之痛みがなくなった、肩がだいぶ楽
上あごがひりひりする、歯を入れるとやはりしめつけられる感じがしてダメ。
1)百会、外関(+ミニ灸2回)膻中(7)、気海(15)、大巨(+ミニ灸2回)、(足三里、左三陰交)+ミニ灸
2)大椎三角温灸、後頭部散鍼(出血あり)、(左胃兪、腎兪)(10+ミニ灸)
3,4診同じ
5診
頭痛がなくなり、歯を入れても大丈夫になった。
鼻づまりは右、耳鳴りは左(後頭部の盛り上がりは左が強い)
1)百会(7)、目窓(5)、内関(+ミニ灸2回)大巨(+ミニ灸2回)、(足三里、左三陰交)+ミニ灸
2ヶ月後
喉(首中央から首の付け根につながった感じ)のつまりが、首の下の方に降りた感じ
全体にだいぶ楽になってきた
3ヶ月後
喉の締め付けがまだ残る感じ(だいぶ軽減はしている)
日増しに良くなる感じ
5ヶ月後
耳鳴が気にならないレベルになってきた。
夜寝るときぐらいが気になる
6ヶ月後
引っ越しで疲れた
耳鳴や症状も少しきつい
7ヶ月後
引っ越しの疲れも抜け、半月ぐらい前から、食事の時に感じていた
痰が絡む感じはなくなった。
夜の耳鳴りも、イヤホンをしなくても寝られるレベルになってきた。
今感じるのは、左の耳鳴りと(低い音)喉の詰まり
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