第一に風邪の内陥を取り去り肺気への負担をとる。
形態にまで影響を受けている肺気の弱りをたてるため、肺気そのものをたてることと、腎の陽気を温養することで脾胃を助け、肺気への充分な養いが届くようにする。
五臓の充実により、任衝脉の充実となるようにしていく。
なかなか妊娠出来ない、それも年齢がお若いのに卵が出来ないというのは辛いですね。
ご自身としては、ご自覚されるような体調の不良はないということですが、東洋医学的な 四診を使いお身体を拝見させて頂くと、身体の充実度が足りないために、 土台の生命力が弱く全身をしっかりと温めることできないこと。そして全身をくるむ 皮膚の養いが足りていないことが明瞭です。
基礎体温表で、以前より体温が全体に下がってしまっていること、
また、皮膚の薄さはご自身でも自覚できると思います。
しっかりとした皮膚になり、身体が温かく充実し、臍下丹田(下腹のおへその少し上です)を充実させ、力強い身体にしていきましょう。
いままで、休みなく高度生殖医療での不妊治療を継続なさっていますが、 半年程度のお時間は、まず身体作り中心と決め、高度生殖医療はおやすみしてみたら いかがですか?。年齢的にも(32歳)おやすみする時間はありますので、いまあせって 何度も体外受精での治療を続けられるよりも、腹をくくって身体作りするべき時期ではないかと思われます。
そして、ある程度、皮膚の状態、全身の状態が改善できたら、再度、IVF-ET(体外受精ー胚移植)への挑戦をしてみてもいいのではないかと思います。
週に2回の治療院での施術
毎日の自宅でのお灸
散歩などの運動、
お肌が綺麗になると言われている時間である10時から2時の睡眠
などをお勧めします。
気負わず、力を抜いてはじめましょう。
週に2回の鍼灸治療、自宅での施灸でスタート
7ヶ月後のIVF-ETにて、妊娠、出産
鍼灸治療前には、一度も『良い卵』と言われたことがなかったのに、
初めて『グレードの高いよい卵(胚盤胞)』と言われたとご本人が
とても喜んでいらっしゃったことが印象的です。
皮膚の状態が改善し、身体がしっかりとしたところでのIVF-ETの挑戦。
良い卵の移植でスムーズに妊娠され、ご出産に致りました。
身体作りの大切さを教えてくれた症例です。
初診 08年 3月
週に2回の鍼灸治療開始
自宅施灸は毎日
5ヶ月後 不妊クリニック受診
卵巣の数字悪く調整周期
6ヶ月後(30診後) 採卵、多精子受精、未熟など移植できず
8ヶ月後(50診)採卵、グレード1,3胚盤胞になる
64診後 移植
67診後 妊娠 hcg50以上あると
101診 妊娠29w 逆子(横位)とのおと
108診 妊娠35w 頭位に戻っていると
112診 妊娠38w 再度逆子になっていると
114診 妊娠39w 頭位に戻っている
初診から1年7ヶ月後、無事に3200グラムオーバーの女児を出産
おめでとうございます(^_^)
出産から1年三ヶ月後、再初診。
BMIが16代にまで体重低下。
出産後、仕事やそのほかいろいろなことがあり、とても忙しかった。
腎虚を中心とした気虚が深くなっている。
一時期は体重が42キロまでになってしまった(前回妊娠時50キロ)いま45キロ。
患者さんへは体重がせめて3キロほど増えてから、不妊治療を再開するようにアドバイス。
以来週に1回の鍼灸治療を開始。
1年後、体重も戻り、体調も良くなったので、前回採卵してある凍結胚盤砲を移植
無事に妊娠。
2012年 秋、3200グラムオーバーの女の子を無事に出産。
おめでとうございます。
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