冷え性・便秘・不妊の弁証論治


冷え性・便秘・不妊の弁証論治
治療指針:生活提言:治療経過




治療指針



 まず第一に、肝鬱気滞を強めている風邪の内陥をとりさる。
 風邪が内陥する以前より強い気逆があるので、必要に応じて疏肝理気し、
 気逆による脾気、腎気への影響を取り去る。
 同時に、腎の陽気をたてることで、風邪を払いやすく、妊娠しやすくしていく。




生活提言



妊娠をご希望され、よりステップアップした治療まで受けられているのに、妊娠がなかなか 成立しないという状況でお辛いですね。不育の問題もあるのに、その前の妊娠すら成立しない状況になってきてしまっているということで、とても焦っていると言うことよくわかります。

現在のお身体の状態は、とても辛い状況ですね。

いつも、辛いと仰る○○さんの便通は、身体の土台の力が不足していることと、ストレス状態が強く影響を与えています。その上に、腰から下が冷えて辛いと仰るような冷えの問題も深く関わってきています。また胃の詰まった感じが突き上げるようでとても辛いこと、便通がないと体調が全体により悪化するということから、便通がないことが全身の状態の悪化を引き起こしていることがわかります。便通を一つの目安にして、全身の気がよくめぐりリズミカルに整うことがとても大切ですね。

そして、この、身体の冷え、土台の力不足、ストレス状態の解消はいったことが、便通をより悪化させ、全身の気の巡りを悪くし、気の巡りが悪いことがまた、冷えやストレス状態をより強くすると言う悪循環になっているということです。

また、身体の冷え、土台の力不足、ストレス状態は妊娠を考えていくときにも直結する問題です。ストレス状態が強いと、着床しにくくなりますし、冷えや土台の力の不足は流産の可能性を強くします。

定期的に鍼灸治療を受けて頂くこと。
ご自宅での、お教えしたお灸を毎日して頂くこと。
朝の時間に余裕をもって、便通がつくような習慣を作ること。

身体がかわり、流産前の状況まで戻れれば、ちゃんと妊娠出来るお身体なのだと思います。

気持ちを楽に持って、身体作りを楽しんでみましょう。




治療経過



初診後2ヶ月 便通が少しづつ改善
5ヶ月 一皮むけた感じ
1年後 昔に比べて胃が楽
2年後卵巣のう腫が小さくなったと言われる
    生理前の胸の張りがしっかりとしてきた
2年2ヶ月(35歳) 自然妊娠 (出産予定日11月上旬)







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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