不妊、流産後の長い不調→出産弁証論治


不妊、流産後の長い不調→出産弁証論治
治療指針:生活提言:経過




治療指針



腎気をしっかりさせることを第一の目標とする。肝鬱になりやすい状態ではあ るものの、仕事を辞めたことで肝鬱の最大の要因が取り除かれていることか ら、根である腎気に加え、蓋である肺気を補うことで、肝鬱が徐々に落ち着い ていくところを目指す。

かなり負担が見受けられる脾気に関しては、様子を見ながら、必要であれば脾 気からもアプローチする。




生活提言



症状を伺っていると、社会人になられてから、お仕事をまじめにがんばってこ られていたのだろうということがよく分かります。そのまじめな頑張りが、事 務仕事だったこともあってか、上に気を昇らせやすい状態を生み、生理前など ホルモンバランスによって気が昂りやすいと時期と相まって、吹き出物を出さ せたり、悪化させたりしていると考えられます。

仕事を辞めて、吹き出物や生理前の諸症状はましにはなったものの、依然続い ていることを考えると、不妊治療により体の中心、土台の力に負担が掛かって しまって、しっかり気を引き降ろせないために気が昇りやすい状態が、以前ほ どではないけれど継続していると思われます。ただ人工授精をして短期間で妊 娠されたことを考えると、ちゃんと体を整えていけば、次の治療でのより良い 結果に繋げられ可能性が高いと思います。ここでしっかりと身体をリセットし て、養っていきましょう。

まず、気が昇りやすい状態を改善するには、気を引き降ろしてあげることが大 切です。そのためにはウォーキングなど散歩をするのが効果的です。時間を 作って、少しずつでも始めてみてはいかがでしょうか。気がきちんと降りて、 子宮のある体の中心、臍下丹田に気が納まるようになれば、気が昇りにくくな るという好循環になっていきます。

お通じが良くなかったので、お食事や生活リズムにはとても気を使われていま すので、そのことが身体の支えとなってくれているように思われます。ただ胃 腸への負担が大きいことがお体の状態から窺えますので、バランスよく食べ る、間食を控える、腹八分目にするなど基本的なところを気をつけてみて下さ いね。




経過



初診から1年半、
 2013年春、無事に3000グラム弱の赤ちゃんをご出産なさいました。

おめでとうございます(^^)







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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