治療指針:生活提言


右下腹腰痛不妊の弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



もともと、小さい頃から夜間尿があり、夕方になると足がむくみ、眠りの問題も強く少し腎気の不足気味の素体であったと思われる。







20台前半にあった強いストレスにより、お腹全体の痛みや、首の後ろの頭痛がはじまる。

強い肝鬱によって、脾気に負担をかけお腹の痛みが出現し(肝気犯胃)、もともとの腎気の弱さとあいまって風邪の内陥をゆるし、継続する首の後ろの頭痛となっていった可能性が伺える。

27歳の頃の強いストレスによって、胃腸の痛みが強くなり、主訴である右側だけの下腹部痛、腰痛がはじまっている。

排卵時や生理時の腎気に負担となり子宮に気血が集まるときに症状が出現していることから、強い肝鬱によって下焦右側に瘀血の停滞を生じ症状の出現となっているのではないかと思われる。

32歳頃からは、便秘になると尿切れが悪くなるというように、腎気は補われることなく少しずつ低下していったと 思われる。

右側の腰、下腹部痛は、排卵時、生理の前後のみにあらわれることから、下焦の場に停滞した瘀血が、子宮に気血があつまり腎気への負担となるときに症状となるのではないかと思われる。







37歳現在、普段からすっきりしている日がなく、梅雨、季節の変わり目、春秋と全体に調子が悪いときが多い。

腎気の弱りがあることと、ストレスによって脾胃に負担となっているために内湿が生じているためではないかと思われる。

また、首の後ろの頭痛から風邪の内陥があるのではないかと思われるが、上腹部は常にイヤな感じがするということから、ストレスと風邪の内陥によって、常に気逆があり脾胃への負担となり より内湿が生じやすくなっていると思われる。

また、この常にある気逆と風邪の内陥と、内湿によって気血の巡りは悪く、下焦に生じた瘀血も解決しがたい問題となっていると思われる。

背中をみると、風門肺兪の陥凹、胸椎8番の冷え、大腸兪の奥が冷えなど、風邪の内陥が負担になっているのではないかということが明瞭である。また、ストレスからなのか、右の心兪から督兪の板状の経穴、その下の膈兪膵兪の抜け陥凹は、ストレスによって痛めつけられている心身を脾胃がなんとか支えようとしていることもうかがわれる。

現時点で、右の下腹部腰痛は、生理4日目ぐらいになると消失している。ひどいときには膝の方までも痛みが広がるほどの状況だが、生命力のリズムに従っての動きがある。ストレスに関しても、20代のころの強いストレスはなくなっている。いろいろな症状が継続し、腎気は負担となり落ち続けいているが、症状そのものはなんとか悪化せずに踏みとどまっている状況であると思われる。




弁証論治



弁証 肝気犯胃 内湿瘀血 腎虚 風邪の内陥

論治 疎風散寒 補腎 活血化瘀







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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