子供のころから、汗をかきやすく、熱中症になりやすいということより、 肺気の開闔作用が弱く、表衛を守ることができず、過度に汗がでてしまい 気虚をおこしやすい素体があったと思われる。また、疲労などがあると 膣炎になりやすいなど、気虚気味になると、下焦の問題を出しやすい素体であるとも 考えられる。
30代よりの仕事が、夜勤という腎気を落としやすい仕事の上、 職場が暑く汗をかきやすいという状況がくわわったため、肺気、腎気を落とし、 肺の表裏、腎の子午の表裏であった下焦の大腸の腑に直接的に負担をかけ、下痢が続き 血便につながるという潰瘍性大腸炎という状態を引き起こした。
幸い、投薬にて症状が落ち着き、結婚により仕事をやめたため、肺気の負担、 腎気の負担が減り潰瘍性大腸炎の状態は落ち着いた。また、仕事をやめたということで、肝気がゆるみ、からだのだるさ、目が疲れやすいという症状がでている。これはもともとの無理の素体が顏をのぞかせたという ことであろうと考えられる。
結婚にて、腎気、肺気がよりそこなわれることはなくなったものの、 腎気は補われることなく経過し、不妊治療で腎気に負担がかかると、 夜間排尿などがはじまり、月経の血量も減ってしまうという状態になっている。
左右大巨の抜け、関元の抜け、復溜の冷えなど、腎気の弱さは明瞭である。
弁証論治
弁証 肺気の開闔作用の不利 腎虚
論治 益気補腎 益気補肺
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