治療指針:生活提言


小さい器の不妊、妊娠、出産弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



20歳のころより、他の人よりも寒がりだと自覚し、また生理も冬になるとこないことが 多く、体調も1年のうちで夏から秋から冬にかけてと寒くなることと全身の体調が連動している。

もともとの陽気不足は、冬の時期になるとより明瞭になり、生理をおこすこともできなくなる、また鬱っぽく疲れやすくなるなど腎の陽気不足は明瞭であったのだろう。

また、20歳のころには56キロあった体重も、仕事をはじめたころより、なんとなく 落ちてしまい27歳には52キロになっている。これは普通の仕事でさえも、器を小さくしてしまう悪循環となるほど、ご本人にとっては負担であったと言うことであろう。







少しづつ器を落としていくなかで、27歳の精神的肉体的なストレスの大きな時期は、 一気に体重が7キロも減ってしまった(45キロ)。生理が完全に止まることはなかったが、腎気を大きく落とし疲れやすくなってしまった。

31歳までのあいだに、少しづつ身体が回復し47キロになっているものの、 冬に生理がこず、1年間の間に生理がくる回数も減っているのは、腎の陽気を中心とする腎気不足が進んでいるということであろう。







全体の皮膚がゆるく、肺兪も大きく陥凹していることよりくくりとしての肺気の弱さ。 そして左右三焦兪の大きな抜けは腎の陽気の不足を物語っている。

肝兪と左の胆兪が二行となり、霊道もこそげているように、寒くなると鬱っぽくなるというように、腎の陽気の弱さは肝気を支えきれず心陽も充分に登り切れなくなりかけている。上焦の細絡は そのなかでなんとか上焦に気血を集めて日々をやりすごしている状況を物語っているのだろう。

ご本人が、食べ過ぎないようにしているおかげで、脾気がそれなりに保っているため、便通も大きな問題がなく、足三里、脾兪、胃兪にも大きな問題が出ていない。逆に言えば、肺気、腎気の弱さを、なんとか脾気が支えている状況であろう。ただし、その脾気も腎気のバックアップの不足より体重の低下、舌の膩苔気味の状態や、脾募の状態など、陽気不足により湿痰が生じ脾気そのものへの負担ともなり始めていると考えられる。




弁証論治



弁証: 腎の陽虚を中心とする全身の気虚

論治: 温養補腎







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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