喘息、バセドー、妊娠糖尿病の弁証論治


喘息、バセドー、妊娠糖尿病の弁証論治
治療指針:生活提言:治療経過




治療指針



腎気をあげ、虚熱を伴う状況を納め、不妊治療、そのあとに続く妊娠に対応できる 身体作りをしていく。




生活提言



もともと喘息の持病があり、お身体に対しては無理せずご自身のペースを守り生活なさっていますね。

上手にお身体とつきあっていらっしゃったのですが、首を痛めたことをきっかけに、身体全体のバランスが崩れ、生命力の土台の力(腎の力、腎気といいます)が不安定になってしまったためにバセドーを中心に、身体がだるいという訴えが強く出たのだと思います。

この腎気は、臍下丹田の力ともいわれ、一人の人間の中心にあり、身体全体をしっかりと支える者です。○○さんにとっては、特に大切で、喘息がありながらも平穏に生活することができたのは、腎気の支えがあったからだと思います。

また、この腎気は生殖においては特に大切で主導となる力です。
なかなかよい卵が育たないのも、腎気に負担がかかり弱っているからでしょう。

しっかりとした生命力の土台の力をつけ、いまのとてもだるいという状況を脱し、 妊娠に向け身体作りをし、今後の妊娠、出産に備えましょう。




治療経過



2009年 

 10月初旬 初診 以降週に2回の施術

 10月末  鍼灸のあと疲れる。身体がすっきりしてきた
    バセドーの数字がよくなってきた

 11月 季節的なのか、喘息っぽい
    お好み焼きを食べたあと、急にアレルギー反応がきつく出て
    身体に発疹。そのあと喘息っぽい感じが抜けた

 12月 右座骨神経痛が痛い(昔、右のお尻に筋肉注射を受けてから時々でる)







2010年

 1月 お正月で少しからだが重い
    胚移植とのことだが、季節要因も考え5月ぐらいの方が良いのではと
    アドバイス。待つのならば採卵も考えても良いのではとアドバイス。

 2月 耳鳴(ぼーっと言う感じ、音が大きくなったり小さくなったり)
    採卵 鍼灸前の採卵では、すべて状態の良くないタマゴだったが、
    今回はすべて状態が良く、凍結できた。

 3月 朝から動悸がすることがある。
    ひどいときは喘息に繋がる。

 4月 バセドー数字悪化 薬が増えた
    右の肺兪陥凹がきつい

 5月 多関節の痛みあり、息苦しさあり

 6月 移植、妊娠
    動悸、息苦しさ、喘息っぽさ継続

 7月 バセドー喘息、悪化
    左耳の耳鳴、左手のしびれ、左顔のピリピリあり。

 9月 糖負荷検査にひっかかり、妊娠糖尿病 インシュリン療法
    低血糖になってしまうことがある。 喘息気味。

 11月 朝の低血糖がきついため、インシュリン中断 喘息気味

2011年 2月 無事に女児出産 おめでとうございます!







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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ビッグママ治療室